上肢機能障害

上肢機能障害は後遺障害の1つです。交通事故によって上肢に障害が残ってしまうのです。上肢というのは肩関節や肘関節、手関節といった3大関節と手指の部分のことです。ただし、交通事故における後遺障害の認定等級においては、上肢の範囲は手指を含まないものとされています。これらに障害が残ってしまうと後遺障害として認めてもらえるのです。

上肢機能障害上肢機能障害の1つとして欠損障害というものがあります。こちらは身体の一部分がなくなってしまうというものです。たとえば腕が全部なくなってしまったり、一部が切断されてしまった場合です。どの部分がどのくらい欠損しているかによって、認定の際の等級は変わります。

機能障害というものもあります。こちらは用を廃してしまったものや著しく障害が残ってしまったもの、機能に障害を残すものという3段階があります。腕そのものは残っているのですが、機能に障害が出ているのです。著しい障害というのは可動域が狭くなっている状態のことであり、機能に障害を残すものは可動域は広くて症状は比較的軽いです。

さらに変形障害というものもあります。こちらは骨折をしてしまい上手く骨が癒着しなかったために関節とは違う部分が曲がってしまうことです。これによって障害が残ってしまいます。


◆参照◆
上肢機能障害とは

むち打ち

交通事故によってむち打ちの後遺障害が残ってしまうことがあります。こちらは後遺障害の中でも特によく見られるものです。

交通事故で車に乗っているときに追突してしまうと、身体は前に押し出されてしまいます。しかし、頭だけはその場に残ろうとするためにむちがしなったような状態になります。これをむち打ちと呼ぶのです。むち打ちになってしまうと、頭痛や吐き気、めまいといった症状が出てしまいます

むち打ちむち打ちは後遺障害の対象となっているのですが、しっかりと検査をしないと疑われてしまう可能性があります。治療をする際には症状を一貫させることが大切であり、医師にきちんと症状を訴えましょう。医師との信頼関係が大切です。そうしないと保険会社から一方的に治療費を打ち切られてしまうようなケースもあります。

むち打ちは後遺障害の認定を受けにくいとされています。それは将来回復する可能性があるのではないかと考えられるからです。また、症状が他の後遺症と比べると軽い点もあります。しっかりと症状を固定して後遺症として認めてもらうことが大切です。半年以上経過しても症状の回復が見られない場合には症状固定となるでしょう。後遺障害診断書を作成してもらえば、むち打ちでも後遺障害として認められるでしょう。

高次脳機能障害

交通事故の被害を受けたことによって高次脳機能障害になってしまうことがあります。こちらは後遺障害の1種であり、脳が損傷することによってさまざまな障害が出てしまうことです。複数の疾患が含まれています。症状としては記憶障害や注意障害、遂行機能障害といったものがあります。

障害記憶障害というのは前向性や逆行性の健忘が認められることです。前向健忘とは新しいことを覚えることができなくなってしまい、健忘が開始したあとの記憶が保持されなくなってしまいます。一方、逆行健忘というのは発症以前の記憶が喪失してしまう症状です。これらの症状には軽度のものから重度のものまでが含まれています。

注意障害には全般性注意障害というものがあります。こちらは集中困難になってしまったり、注意散漫になってしまったり、注意の持続や維持が難しくなってしまうといった症状があります。

遂行機能障害というのは目的に適った行動をすることができなくなります。成り行き任せの行動をしてしまったり、刺激に対して衝動的に行動してしまいます。明確なゴールを設定することができなくなります。自分の行動をしっかりと管理して行動を制御することができなくなることもあります。

このように高次脳機能障害というのは日常生活に大きな影響が出てしまうものです。

交通事故と後遺障害

交通事故は日本中で起きています。多くの方が交通事故の被害にあっているのです。運良く軽症で済んだという方もいれば、残念ながら死亡してしまう方もいます。あるいは死を免れることはできたけれども、大きな怪我をしてしまったり、後遺症が残ってしまうケースもあります。交通事故の被害によって後遺症が残ってしまうことを後遺障害といいます。

後遺障害後遺障害というのはそれ以上治療を続けても回復することがない症状のことです。このような症状が残ってしまうと、生活に大きな支障が出てしまうことがあります。これまで通りに仕事をすることができなくなるケースもあるでしょう。後遺障害に苦しんでいる方はたくさんいるのです。リハビリをしてできるだけ回復することを目指したとしても、現状維持が精一杯というケースがあるのです。

交通事故による後遺障害にはいろいろな種類のものが存在しています。身体的な障害だけではなくて、精神的な障害も含まれています。どのような障害が残ってしまったのかによって、慰謝料の額もかなり異なります。後遺障害は等級が定められており、それぞれ請求できる慰謝料の基準が異なっているのです。

こちらではそんな交通事故による後遺障害の種類について解説しましょう。さまざまな種類の後遺障害が存在しているのです。その中でも代表的なものを取り上げています。後遺障害は厳密に定義されているものであり、たくさんの種類があります。そんな後遺障害について理解を深めてください。